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【黒いガルバの外壁】 ※ⅾ

22/08/04

最近とても流行っているガルバリウム鋼板。

 

劣化も少なく、メンテナンスサイクルも長いので

 

多くの住宅会社が提案しています。

 

その中でも多いのが「黒いガルバリウム鋼板の外壁」。

 

ちなみにリビング建築工房はガルバリウム鋼板の外壁を率先して提案することはありません。

 

特に黒のガルバリウムは出来るだけ避けています。

 

確かに黒いガルバリウム鋼板の外壁はスタイリッシュに見えてカッコイイです。

 

ガルバリウム鋼板の耐久性も高いですし、コスパもいい。

 

ただ当たり前なのですが、外壁というのは外に面しています。

 

太陽の熱の影響を凄く受けやすいです。

 

 

黒と白を比べると圧倒的に黒のほうが熱くなりやすい。

 

さらに材質が金属となると、表面温度はとんでもないことになります。

 

勿論、高断熱化をしていなかったり熱橋があったりすると室内にもその熱の影響が出ます。

 

 

そのとんでもなく熱くなるガルバリウム鋼板の下地は何になるかも私は気にしていて…

 

ほとんどの会社さんは胴縁という「木材」にガルバリウムを施工していると思います。

 

その胴縁は通気層という外気が通るところにあるので、夏場はジメジメした空気がそこを通ります。

 

木は水分を含んだり、温度が上がったり下がったりすると膨張・縮小を繰り返し劣化していきます。

 

 

ただでさえ熱を伝えやすい鉄。

 

その中でも「黒の鉄板」、夏の暑さは異常です。

 

素手で触ると火傷してしまうこともあります。

 

また、鉄なので温度の変化が急激です。

 

熱しやすく、冷めやすい。

 

木材の近くにそんなものをくっつけてしまうのは私は心配です。

 

ただ、弊社でも黒のガルバリウムの外壁の家が無いわけではありません。

 

でもそれは、このような話をしっかりとご説明をして、その上でご納得いただいたお客様に限ります。

 

知らずに採用するのと知ってて採用するのは意味が違うと思います。

 

 

ただ黒のガルバリウムの外壁をしている会社が全て悪いという話をしたいわけではありません。

 

きちんと対策をした上で、採用をしている会社さんも多数あると思います。

 

 

ガルバリウム鋼板を外壁に採用するのであれば、熱くなりにくい「白」がオススメですが、

 

他にもたくさんの選択肢があります。

 

外壁を濃い色にしたいのであれば、他の材質にするとか、影響が出にくい作りにすればいいです。

 

気になった方がいましたら事務所に遊びにいらしてください。

 

土永