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【住宅ローン金利と物価上昇】 ※ⅾ

23/08/10

最近、物価上昇により建物の価格が上昇していることは何度かお伝えしてきました。

 

ですが、変動金利の動向を見てみるとまだ下がっていっているところです。

 

今後の金利の動向などは経済学者ではないので分かりませんが、実際下がってきています。

 

個人的には日本の今の現状を考えると企業融資のこととかもあるので、

 

そんなに変動金利は上げられないのではないかなと思っています。

 

 

日本は賃上げに動いていくと言っています。

 

企業融資の金利が上がると、社員に渡るお金は少なくなるので賃上げは難しくなる。

 

また、利息が増えると返済がまわらず廃業になる会社も増えるので、職を失う人も増えます。

 

金利が上がると消費が減るので経済がまわらなくなる。

 

現在の住宅ローンを借りている人の8割程度が変動金利なので、

 

変動金利の上昇により住宅ローンが返せない人たちが出てきます。

 

色々と考えると変動金利を上げることはまだまだ難しいんじゃないかと思ってしまいます。

 

上げられても少しだけかなと。

 

 

しっかりと賃上げが出来た状態で、ある程度裕福になってから上げないと大変な事になりそうです。

 

ただこれはあくまでも私個人の予想なので、ひとつの意見として聞いていただければと思います。

 

 

今日、この話を書いているのはふと気になったことがあったからです。

 

建物価格が上がってきていますが、変動金利は下がってきています。

 

数年前と比べてみたらどんな感じなんだろうと。

 

ちょっと計算してみます。

 

 

想定はこんな感じでやります。

 

・ローン期間35年

 

・10年前変動金利1.0前後、現在0.4前後

 

※調べてみると10年前は0.8~1.2くらいが多い印象でした。

 

・10年前3000万借入、現在3400万借入

 

※10年前から400万円建物価格が上がったと仮定して計算します。

 

 

10年前 → 返済総額 ¥35,567,804- 利息合計 ¥5,567,804-

 

現 在 → 返済総額 ¥36,440,959- 利息合計 ¥2,440,959-

 

差額は873,155円となりました。

 

住宅の価格は400万円上がっているのに利息まで含めて考えると、

 

87万円程度の支払額の差となっています。

 

 

更に一つ付け加えておきたいことは、10年前よりも住宅性能が格段に上がっているという事。

 

窓や断熱、その他色々なものが進化しているので省エネになっています。

 

10年前の住宅より快適に光熱費も安く住むことができます。

 

 

私はランニングコストまで考えると87万円の上昇は安いと感じました。

 

並べてみると、金利というのは本当に大きな要素だなと思います。

 

最終的に支払うお金は、住宅の金額(借入金額)ではなく利息まで含めた支払合計です。

 

これがすごく重要だなと。

 

 

これはあくまでも一例で色々なケースがあることは分かっています。

 

ですが、建物金額と金利の関係性を理解して考えていくと今の物価上昇も見え方が少し変わるかもしれません。

 

こんなこともあり得るんだと分かっていただけると幸いです。

 

土永