デザインコンストラクション 株式会社リビング建築工房

コラム
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収納を考えるときのポイント

20/03/15

いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。

今回は“収納スペース”について書いていただきます。

 

間取りのご要望を聞かせていただくと

『収納がたくさんある家にしたい』というご家庭は9割以上。

 

家族の人数が多かったり、趣味がたくさんあったり、

ご家庭によって収納するものは様々ですよね。

なかでも『ウォークインクローゼット』はダントツに人気で、

必ずと言っていいほど間取りに組み込んで欲しいと言われます。

 

ご希望通りにウォークインクローゼットを組み込むのは簡単なのですが、

使い方によっては不便さがあったり、スペースを有効活用できなかったり

建物の面積が大きくなり建築費用が上がってしまうなんていうこともあります。

この収納の作り方、失敗したな…なんてことが無いように

収納するモノに適した収納スペースを考えていきたいと思います。

 


では早速、収納について考えていきましょう。

まずは問題を2つ。

 

問題1.収納量について

この収納はクローゼット[洋服掛け]で使用します。

広さは同じ2畳ですが、どちらのほうがたくさん洋服を収納できるでしょうか?

 

問題1の解説.

答えは①

洋服を掛ける場合、①だと2畳分すべてを洋服を掛けるスペースとして使うことができます。

②の場合、同じ2畳のスペースでも人が入る(ウォークイン)するスペースが必要になるので

実質1.5畳分しか洋服掛けとして使うことができません。

“収納量”だけで考えた場合は①が正解です。

 

 

 

 

 

問題2.物の出し入れ

この2つの収納は納戸[嵩(かさ)の大きいものや奥行のあるもの]として使用します。

広さは同じ2畳ですが、どちらのほうが出し入れをやすいでしょうか?

 

 

 

 

 

問題2の解説.

答えは②

嵩(かさ)のあるものや奥行のあるものの場合、ダンボール箱や収納ケースにしまってから収納へ片づけますよね。

大きく重いものが多く、出し入れするときは身体を大きく使うのです。

①は扉があり、大きな箱モノを出しいれするときは不便になります。

箱のサイズも均一でないので、“出し入れ”で考えた場合は②が正解です。

 

 

 

いかがでしょうか?

2問とも正解しましたか?

この2問は“収納量”“出し入れのしやすさ”で考えました。

しかし、“収納戸の開閉手間”で考えると、②のほうが良かったりするのです。

 

 

 


次に、部屋の使い方と収納について考えていきましょう。

寝室で例題を出しましょう。

 

 

【寝室のご要望】

・部屋の広さは8畳

・TVは見ない

・収納は3畳くらい

 

という要望があったとします。

この要望を簡単に図面化してみましょう。

 

 

こんな感じです。

 

では、寝室でTVを見たいという要望になるとどう変わるでしょうか?

 

 

このようになりました。

クローゼットへの入り口を塞ぐわけにはいかないので

TVを設置するためには開口をずらし、壁の面積を増やす必要があります。

 

寝室でTVを見る・見ないだけでもこのようにプランは変わります。

 

 

【土間収納のご要望】

・広さは2畳くらい

・ウォークインにしたい

・収納するのはほとんど靴だけ

 

という要望を簡単に図面化してみましょう。

 

こんな感じです。

一見、なんの問題もないように思いますが、人を配置してみましょう。

人のサイズってこんなものなのです。

こうやってみると、棚と人が通るスペースにかなり余りが出るのが分かります。

実際、靴を収納する棚は奥行き30cmもあれば十分なので、

人が通るスペースとの余りはこのようになります。

 

かなりスペースが余ってもったいないですよね。

これ、実は50cmくらい奥行に余りが出るのです。

 

土間収納を靴の収納だけに使用する場合は、

部屋の奥行きはこんなにも必要ないということが分かります。

 

自転車やゴルフバッグなど大きなものを収納する場合は奥行きが必要になってきますので

必要な収納に何をしまうのか…で必要な広さが変わるのがお分かりいただけたかと思います。

 


『ウォークインクローゼットが欲しい』という要望を深堀りしていくと

結構何パターンも考えられるものです。

 

 

部屋の使い方と収納の関係を考えるのはとても重要なことです。

ご自身の持っているもの、どんな使い方をするか、

新しい家に住むイメージをする際に少し考えてみていただくと

収納計画がうまくいくかもしれません。

 

ちなみに、弊社スタッフには整理収納アドバイザーの資格を持っている者もおりますので

もし収納のことで迷われた場合はお声かけください☻