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【リフォームのこと】 ※ⅾ

23/10/05

コロナウイルス、ウッドショック、戦争、円安が重なり色々な物の値段が上がりました。

 

日用品でさえも値上がりが目に見えて分かるくらいになってきています。

 

住宅業界だけの問題では無いですが、住宅は金額が大きいので値上がりの影響も大きくなります。

 

 

このことが原因っぽいですが、最近は全国的に注文住宅の数がどんどん減少してきているようです。

 

それとは反対にリフォームの件数が増えてきているというお話しをよく聞くようになりました。

 

県外の同業者の方たちからもそんな感じの話を聞くことが増えています。

 

新築をするには値段が上がってしまっているので、リフォームにしようということだと思います。

 

 

「お家に思い入れがあって古くなったけど利用したい。」

 

という理由でリフォームをする場合は、ご納得のいくリフォームをするといいと思います。

 

 

ですが、「本当は新築にしたいけど費用が高いのでリフォームにする。」

 

という場合は、新築とリフォームの違いを理解してから選択されるようにしてください。

 

 

そうしないと、「こんなつもりじゃなかった。」となってしまうかもしれません。

 

ただ、そこを分かった上で上手にリフォームをすると満足のいくお家が手に入る可能性が上がります。

 

 

中古住宅リフォームと新築を比べた時に大きな差が生まれやすいのは、

 

・耐震性

 

・断熱性

 

・気密性

 

だと思います。

 

リフォームで叶えられない、出来ないという話ではなく、

 

叶えるためには費用が大きくかかるということです。

 

せっかく安く抑えるためにリフォームを選んでいるのに、

 

新築並みに費用が掛かると意味が無いです。

 

 

中古住宅のリフォームを選ぶ場合はこの3項目の部分をどこまで満たしていくかを考えてください。

 

新築のように全てが高水準というのはコスパを考えると難しいです。

 

 

耐震性のことを例に出して書いてみます。

 

耐震性は、築年数によって大きくコストが変わります。

 

基礎の造りや柱などの構造材が年代によって違うので、築年数は新しい方が無難。

 

あまりにも古い家になってしまうと、耐震性の向上は非常にコストがかかり困難になります。

 

お風呂がタイル貼りの場合は周辺の木材が腐っていることが多いので注意が必要です。

 

 

私が以前住んでいた中古住宅の事を例に書いてみます。

 

耐震性でよく使われる数値でお伝えすると、前の私の自宅は0.15程度でした。

 

数字が高ければ高いほど地震に強いお家になります。

 

弊社が建てている新築住宅は、1.5以上です。

 

 

数値だけで見ると10倍です。

 

0.15のお家は莫大なコストをかけて耐震性を上げたとしても1.0に届くか届かないかというレベル。

 

リフォーム時に壁や柱を取り除くと更に困難になります。

 

コストを考えると目指せても1.0前後とお考え下さい。

 

 

断熱性と気密性に関してもコストをかければ高水準に出来ますが、

 

そこそこくらいにするのが良いと思います。

 

リフォームを選ぶ以上はコストのメリットが無いと意味が無いので。

 

 

購入したお家によっても、条件が違うので正解もありません。

 

大事なことは、耐震、断熱、気密のことを理解している会社に頼むかどうかにかかっています。

 

 

理屈が分かっていればそのお家にあった提案が出来ます。

 

そこが凄く重要です。

 

 

リフォームを選ぶにあたっての一つの考え方として、

 

「性能面は考えない。」こともありかなと思います。

 

水回りの設備機器の交換や床やクロスの張替えのみでリフォームを完了する。

 

外回りはやっても外壁塗装と屋根の葺き替え程度で終わる。

 

このやり方をすればコストは最低限に抑えられると思います。

 

 

ただ、地震や暑さ寒さ対策は出来ていないのでそこは目を瞑ってください。

 

そこそこ新しく見えるので、コスト削減の方法としてはアリなのかなと思います。

 

 

最近リフォームを検討中の方が多くなってきたと聞いたので書いてみました。

 

私自身、大阪でリフォーム営業マンをしていた期間もあったので、それなりに業界の事も知っています。

 

新築とリフォームは別物なので、リフォームはリフォームを知っている業者さんに頼んでください。

 

その業者さんが性能面に詳しければ最高です。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

 

土永